生態
タコクラゲ Mastigias papua
『日本クラゲ大図鑑』平凡社
内傘中央には傘の半径ほどの長さの口腕が8本垂れ下がる。
沖縄、奄美大島、天草、瀬戸内海、田辺湾、相模湾など黒潮流域で見られる。
水温が高くなると大量に現れるタコクラゲは夏の風物詩だと思ってます。
クラゲの刺胞毒は、「毒自体の強さ」や「針の長さ」など種によって要素があります。微弱な毒を持つとされている種でも、体質によってはピリピリきたりします。
タコクラゲの毒性は非常に弱いとされています。自分は肌がとても弱いのですが、タコクラゲは平気です。
体内に褐虫藻を共生させており、光合成からエネルギーを得ているためか明るいところが好きなようでよく水面付近を泳いでます。
せっかくなので解剖して褐虫藻を観察してみました。
茶色いの強い個体には高密度で見られました。逆に白っぽい個体には少なかったです。…直観的にわかりますね。でも、自分の目で見れてよかったです。
また、「水玉模様の部分には炭酸カルシウムが含まれる」との話も聞いたので観察してみましたが、持っている顕微鏡ではおもしろい成果は得られませんでした。
見てかわいいだけでなく生態もおもしろい。
大量発生
最近、近くの湾で大量発生していました。
飼えるのかどうかよく聞かれます。クラゲの仲間の飼育は不可能ではないですが、餌となるプランクトンの用意や水流のある水槽を用意するのが非常に難しいと思います。
個人的には海水生物の飼育に精通した人間でないとオススメしないです。寿命も長くて1年ほどと言われているので、せっかく飼育してもお別れが早いかもしれませんね。
自然下で眺めるのが個人的に好きです。
コメント