水槽を見たら貝殻から出ているユビワサンゴヤドカリCalcinus elegansがいました。
喧嘩に負けたのか、かわいそうなので貝殻をあげました。
ふつうヤドカリは新しい貝殻に引っ越すとき、引っ越し先の貝殻の状態をチェックします。
ハサミをものさしのように使って体にピッタリな物件かじっくり値踏みしてから引っ越すことが多いです。
しかし、裸の状態だとたいてい動画のように一目散に貝殻に入ります。
安全第一で妥協するんですね。
ヤドカリと貝殻
あくまで飼育観察経験により私見ですが……
貝殻を脱いでさまよっているにもかかわらず、新たに貝殻をあげてもすぐに入らないような個体は死が近いことが多いです。
もう貝殻を背負っているだけの余力がないのかもしれません。
ヤドカリの中には巻貝に入らない種もいます。
二枚貝を背負うカイガラカツギ類や、そもそも貝殻に入らないヤシガニやコシオリエビ、カニダマシ、挙げたらきりがないです。
これはカニ化(carcinization)の話にも繋がります。
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