
私の専門は海に生息するヤドカリ類です。
オカヤドカリも普通の生物くらいに「かわいいな」と思うので紹介します。
分類学的な位置


オカヤドカリは、節足動物門、軟甲綱、異尾下目、ホンヤドカリ上科、オカヤドカリ科、オカヤドカリ属に分類される生物です。
日本には7種生息しており、オカヤドカリ、ムラサキオカヤドカリ、ナキオカヤドカリがよく見られます。
ちなみにヤシガニはオカヤドカリ科、ヤシガニ属です。
天然記念物
オカヤドカリは沖縄のビーチにうじゃうじゃいますが、天然記念物です。
1960年代、小笠原でいろいろあってオカヤドカリ類の個体数が減少し、これはいけないと1970年に天然記念物に指定されました。
その後、1972年にオカヤドカリ類がうじゃうじゃいる沖縄県が日本に返還されたため、現在の状態になっています。
昔から釣り餌等として人気のあったオカヤドカリ。天然記念物に指定される前から、オカヤドカリを捕まえて生計を立てている人たちがいました。天然記念物に指定された後も、オカヤドカリを採捕できる許可持ち業者が数軒います。
オカヤドカリはペットショップで購入して飼育できます。昔は縁日の屋台で「オカヤドカリすくい」なるものがあったという話も。
先日、高知に行った際に屋台でオカヤドカリを売っているのを見かけました!ちょっと感動。
飼育は比較的かんたんな部類だと思います。脱走にはお気をつけあそばせ。
一般人が捕まえると違法です。
赤ちゃん

オカヤドカリは海のヤドカリのようにゾエア幼生として生まれてきます。
南方で生まれた幼生が黒潮に乗って運ばれてきて、本州の海岸でも見られます。
ほとんどの場合、寒い冬を超えられません。いわゆる無効分散です。
(このあたりの資料は母校・東京海洋大学の図書館にあります)
たまに越冬している個体もいます。
もちろん、これらも採集したらいけません。



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